日本スペイン交流400周年

2014年06月25日

 日本とスペインの交流は、なんと、善光寺街道の制定と時を同じくして400年前に始まりました。伊達正宗の家臣、支倉常長(はせくら つねなが1571~1622)が慶長遣欧使節団を率いて慶長18(1613)9月に渡航し、慶長20年1月エスパーニャ(スペイン)国王フェリペ3世に謁見しています。

 交流400周年を記念して、日本のスペイン大使館では今年様々な企画が催されるようです。その第一弾は「池田宗弘作品展」(5月21日~6月23日)でした。

 

スペイン大使館

        スペイン大使館(東京都六本木)

 

 

 

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池田宗弘作品展「サンティアゴ巡礼路からのメッセージ」 

 

 スペインには、世界文化遺産「サンティアゴ巡礼の道」があります。この古い巡礼道を池田宗弘先生は全行程を歩かれ、『巡礼の道絵巻』を描き上げました。その原本は聖地のガリシア州道の博物館に永久保存されています。作品展にはサンティアゴ巡礼の道に残るロマネスク彫刻のスケッチや関連の彫刻や版画が展示されました。池田先生は麻績村に在住し、善光寺街道協議会の顧問をされています。記念事業第一弾が先生の作品展ということから、その業績の偉大さがうかがえます。

 5月30日にはレセプションパーティーが行われました。会場のスペイン大使館にはガリシア州知事も駆けつけました。その際、池田先生を通じて善光寺街道協議会から『「善光寺道名所図会」を歩く』を進呈しました。思いがけなく、我々の本がスペインに渡ることとなりました。

 

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ガリシア州知事(右端)にお土産の手ぬぐいを渡す池田先生(右から2番目)左の黄色い服を着た婦人(知事の秘書)が手に持っているのは『「善光寺道名所図会」を歩く』

 

 パーティーには日本カミ―ノ・デ・サンティアゴ友の会の方が大勢訪れ、会場は熱気に包まれました。今回の展示から、芸術作品が国や時代を越え、多くの人に共感を与えることをあらためて再認識しました。これぞ芸術の底力です!

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 池田先生は現在、彫刻作品の制作の合間を見て、善光寺街道の道絵巻を制作されています。我々としては、完成が待ち遠しいかぎりです。

 

投稿者:善光寺街道歩き旅推進局

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